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イザ!を切り抜ける「家庭の安全対策チェック」
その他 防災グッズ工房 2021.05.17

イザ!を切り抜ける「家庭の安全対策チェック」

災害防止研究所発行「防災パスポート」より、『家庭の安全対策チェック』をご紹介します。

家庭の安全対策、普段からできていますか?

いつ発生してもおかしくない大地震…このエリアでも南海トラフ地震は今後数十年の間に発生すると言われています。みなさんは家庭での備えはできていますか?

阪神淡路大震災や熊本地震でお亡くなりになった方や大怪我をされた方の多くは、倒れた家具や家屋の下敷きになったことが原因でした。

コロナ禍により家庭での時間が増えた今、1日の中で大半を過ごす自宅の安全対策は万全でしょうか?

イザ!というときを切り抜けるために、今一度、ご家庭でできる地震に対する備えを見直してみましょう!

家庭の安全対策チェック10箇条(防災パスポートより)

①天井、棚、家具の上から物が落ちないようにする

背の高い収納家具などの上に物を載せると、地震発生時に落下する危険性があります。高いところには物を置かないようにしましょう。どうしてもという場合は、落下しないような対策が必要です。

また地震発生時は、天井にぶら下がっている照明器具も大きく揺れることがあります。カバーは、ぶつかって割れない素材のもの、または天井に直に取り付けるタイプ(シーリングライト)の器具に交換するのもオススメです。

▲意外と照明器具は見落としがち。この機会にしっかりチェックを。

 

②家具、電気製品などが倒れないように固定する

近年の地震による負傷者の3050%は、家具類の転倒・落下・移動が原因です。背の高い家具や倒れやすい家具は寝室以外に置くようにし、L字金具や突っ張り棒などを使って壁に固定しましょう。

そして下敷きにならないように家具類を配置することも大切です。その上で器具による家具類の転倒・落下・移動防止対策を行えば、ケガのリスクを低くすることができます。

▲背の高い家具はしっかり固定を。特に寝室は念入りに対策をしておきましょう。

集合住宅の高層階では、ゆっくりとした揺れが非常に長く続くことがあります。家具等の転倒防止についてしっかりと対策を行いましょう。

 

③出入り口や通路には物を置かない

廊下や玄関は避難の際に必ず通る場所です。大きな鏡やガラス製の水槽、花瓶、大きな家具など、倒れると避難の妨げになるようなものを置かないようにしましょう。

また、玄関の地震対策で見落としがちなのが下駄箱や傘立てです。倒れたり下駄箱の扉が避難の妨げになったりする場合もあるので、避難の妨げになる可能性があるようなら扉を固定したり置き場所を移動したりするなどの対策をしておきましょう。

▲イザという時の避難通路も日頃から確保しておきましょう。

マンションやアパートなど集合住宅の場合、日頃から避難路や非常口を確認するとともに、ベランダ等にある避難器具の使い方についても確認して おきましょう。また、避難器具の周りには物を置かないようにしましょう。

 

④火を使うところには消化器を置く

地震により火災などの二次災害を防ぐため、火元となりそうなところには消化器を置いておきましょう。

最近の消化器は小型で軽量のため、女性や高齢者でも簡単に使うことができます。消火薬剤が強化液の物と粉末の物と2種類あり、さらに手軽なエアゾール式簡易消火器もあります。

▲インテリアに馴染む消化器も登場。ご家庭にあったものを選びましょう。

タイプによって使用期限が異なるため、それに従って、取り替えましょう。

 

⑤食器棚などから物が飛び出さないようにする

食器棚などの観音開きの扉は耐震ロックなどをかけて開かないようにしましょう。また、食器棚の転倒防止のため、重たいものは下へ、軽いものは上へ入れるようにしましょう。

▲食器棚をお使いの場合は収納の工夫も大切です。

普段あまり使わないガラスや陶器の食器などは、箱や深さのあるケースに入れて収納しておくと落下の際に破片が飛び散りにくいです。

 

⑥窓ガラスなどには飛散防止フィルムを貼る

食器棚などのガラス棚には、ガラス飛散防止フィルムを貼っておきましょう。地震によって家具が倒れたり、割れたガラスの破片や落下物などでケガをすることがあります。

▲ガラス食器の保管場所も今一度見直してみましょう。

また、ガラスの破片が散乱した場合でも避難路を確保できるよう、割れ物が多い台所などにはざぶとんやスリッパなどを常備しておきましょう。

 

⑦ストーブのそば、家の周りに燃えやすいものを置かない

家具などがストーブに転倒・落下・移動すると、火災などの二次災害を引き起こす危険があります。また、発火のおそれがある家具・家電も転倒・落下・移動防止対策が必要です。

▲最近の暖房器具には様々な安全装置も搭載されています。

 

⑧非常用の持ち出し物品を用意する

電気やガス、水道などのライフラインが止まった場合に備えて、普段から飲料水や保存の効く食料などを備蓄していますか?防災のために特別なものを用意するのではなく、できるだけ普段の生活の中で利用している食品等を備えるようにしましょう。

▲非常用の持ち出し袋は定期的に確認。食品など賞味期限など設けられているものはその都度補充しましょう。

また、非常持ち出し品は災害が起こった際にすぐとることが出来るように寝室や玄関などの近くに置いておきましょう。両手が使えるリュックがオススメです。

 

⑨家族の非常時の連絡先が分かるようにする

災害時は電話やメールがつながりにくくなることが多いです。

▲災害発生時は携帯電話が繋がらないことが多いため、キャリアごとのサービスをみてみましょう。

家族の非常時の連絡先は共有するのはもちろんのこと、NTTの災害用伝言ダイヤル171や携帯電話各社の災害用伝言板などの使い方を確認しておきましょう。

 

⑩家族の避難場所を決める

もしもの時に、家族が集合できる場所を決めておきましょう。お住まいの地域の指定避難場所を事前に確認しておきましょう。避難場所が広い場合は、そこでの集合場所を決めておくと安心です。

▲ご自宅周辺のハザードマップや防災情報マップを確認して、家族で共有しましょう。

各地域の避難場所は、市町村ごとに用意されている防災情報マップなどで確認できます。

あなたはどのくらいできていましたか?

いかがでしたか?家族の集まる場所、自分が安らげる場所である自宅だからこそ、もしもの時の不安要素は取り除いておきたいもの。

危険だと思う箇所にはきちんと対策をしつつ、ぜひこの機会に家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?