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春の嵐「メイストーム」にご注意を!
その他 防災グッズ工房 2022.04.18

春の嵐「メイストーム」にご注意を!

春はどこかに出かけたくなる季節!一方で注意したいのが春の嵐です。メイストームとも呼ばれるこの気象現象。どのように注意すればよいかまとめました。

この春、みなさんはどこかにお出かけの予定はありますか?
春になり、日差しが暖かくなるとどこかに出かけたくなりますよね。
特にコロナ禍では密をさけるため、山や公園など屋外レジャーに出かけようと計画されている方も多いのではないでしょうか。

ただこの時期、気をつけてほしいのが「春の嵐」。「メイストーム」とも呼ばれ、春にかけて発生する台風並みの暴風のことで、3月から5月にかけてみられる気象現象です。

暴風の要因となるのは、日本の北から入り込んでくる冷たい空気と南から流れ込む暖かい空気がぶつかり合い、上昇気流が生まれることで、温帯低気圧が急速に発達するため。
台風の場合は、中心が近づくと急激に風が強まりますが、メイストームの場合は低気圧の中心から離れたところでも強風となるため、被害の範囲が広がりやすいという特徴があります。

「メイストーム」に備えるためには?

メイストームが発生しやすい3月から5月までの時期は気象庁が発表する情報をこまめに確認するようにしましょう。

気象庁では数日から1日前に「暴風に関する気象情報」を発表します。そして災害の恐れがある場合には3時間前までに「強風注意報」「風雪注意報」「波浪注意報」などを発表。さらに重大な災害が発生する恐れのある場合は、「暴風警報」「暴風雪警報」「波浪警報」などを発表します。

暴風に関する注意報が発表されたら、風が強くなる前に建物や周りを見渡して、飛びやすいものは固定するなどの対策を行いましょう。

家の周囲やベランダに置いてある倒れやすいものは固定するか、家の中に入れておきましょう。日頃から屋根や雨戸、シャッターの点検も大切です。窓ガラスに飛散防止用のフィルムを貼っておくのも有効です。

すでに強風が吹いている場合は、転倒や転落、飛散物による怪我を避けるため、外出はできるだけ控えましょう。窓や雨戸、シャッターなどは閉め、雨戸などがない場合は窓ガラスが割れた際の飛散防止のためカーテンは閉めておきましょう。

また、強風により交通機関が乱れたり、最悪の場合ストップする場合があります。暴風に関する気象情報が発令されたら、早めの帰宅を心がけましょう。

風の強さの目安については気象庁が発表していますので、ぜひ参考にしてください。

暴風に関する気象情報が発令されたら?

外出が多くなるこの時期、強風注意報や暴風警報などが発表された場合には、無理せず計画変更しましょう。シーン別に注意すべき点をまとめました(参照:内閣府HP)

登山やハイキングの場合

春山にはまだ雪が残っています。メイストームの接近によって暖かい空気が流れ込み、雪崩が発生する危険があります。また、嵐の通過中は猛吹雪や強風で歩行困難になるほか、通過直後も急激な気温の低下で低体温症による疲労凍死に至る恐れもあるので注意が必要です。

釣りやマリンレジャーの場合

強風や高波によって船が転覆するおそれがあることはもちろん、防波堤や海岸にいることも非常に危険です。春の海は天候が急変しやすいので、たとえ穏やかな天気であっても最新の気象情報を確認してください。

川遊びやキャンプの場合

強風でテントやタープが飛ばされるほか、特に河原では上流で雨が降っていた場合、大雨によって急な増水や鉄砲水が発生するため注意が必要です。

日頃から気象情報はチェックを!

これまでにも思わぬ災害をもたらしたこともあるメイストーム。春は暖かく外で過ごしやすくなる一方、気候の変化も大きい時期でもあります。

常に最新の気象情報をチェックして、自分や身の回りの人たちを守るためにも、早めの対策を心がけてくださいね。

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